フィリピン留学の魅力と言えば、なんと言ってもマンツーマン授業をたくさん受けられること。
ですが、コースを選ぶときにグループ授業が含まれていることがあります。
果たして、それは良いのか悪いのか。
それぞれの授業のメリットとデメリットについて解説します。
マンツーマン授業のメリット
自分のペースで勉強できる
マンツーマンの強みは、なんといっても自分の学習スピードで授業を進められること。
難しいところは丁寧に、すでに理解しているところはスキップしたりと臨機応変に対応できます。
もちろん何か質問があれば、いつでも先生に質問ができる環境です。
その他にも教師と生徒で授業を作ることが可能なため、授業に対する細かな要望や提案がしやすいです。
例えば、
発音のミスを細かく指摘して欲しい
新しい表現を1日3つ覚えたい
宿題で日記を書くから添削してほしい など
教師も細かい指導やミスを指摘したりできるため、全体的に密度の濃い授業が行えます。
英語初心者の方は特にマンツーマンの授業を重視することをお勧めします。
英語を話す時間が長い
英語に慣れるためには、とにかくたくさん話すことが必要です。
マンツーマン授業では、先生と生徒の1:1なので、自分が話さなければいけない環境にあります。
恥ずかしがり屋だとか、人見知りなんてことは関係ありません。
逃げ場はどこにもないので、目の前の先生と向き合って英語を話す能力を鍛えられます。
逆にグループ授業の場合、自分のターンがなかなか回ってこないので発言する機会が少なくなります。
話すことに消極的な人は、ずっと人の意見を聞いて授業が終わるなんてこともあります。
アウトプットに集中するなら、断然マンツーマン授業でしょう。
マンツーマン授業のデメリット
自己満足に陥りやすい
つたない英語でも先生は生徒の言いたいことや考えを汲み取ろうとしてくれるため、自分が英語を話せているいう思い込みに陥りやすいです。
しかし、実際は先生が言いたいことを予測しているに過ぎず、それは自分の実力とは言えません。
実践的な場では、自分の考えが思うように伝わらなかったりします。
英語中級者以上の人は、雰囲気で会話をせず、普段からしっかりとセンテンスを作って話すよう心がけましょう。
慣れてくると緊張感がなくなる
2ヶ月もすると徐々に授業にも慣れてきます。
そして、同じ先生が続くと段々と馴れ合いの関係になり、授業に対する緊張感がなくなってきます。
授業がただの世間話になったり、宿題をサボり出したり…
実は、それが3ヶ月を過ぎた頃に感じるモチベーションの低下にも繋がってきます。
そういう時は思い切って、先生を変えてみてもいいかもしれません。
グループ授業のメリット
新しい単語や表現を学べる
参加している学生の発言のなかには自分が普段、使わないような単語や表現が含まれていることが多くあります。
また何度か一緒に授業を受けていると、一人ひとりの学生がよく使う言い回しに気付くはずです。
そんな時に、これは使えそうだなと思うものは、どんどん盗みましょう!
すると自分の表現力に厚みが出ます。
その他の効果として、自分自身の英語力を見直すことにも繋がり、モチベーションが高まります。
お互いに刺激し合いながら、英語力を高めていきましょう。
人前で話す能力が鍛えられる
グループ授業の中には、ディスカッションやプレゼンテーションなど人前で発言する機会があります。
日本人にとっては、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、それがまさに実践的な英語力なのです。
最初は声が震えてうまく話せなかったり、難しく考えて言いたい言葉が見つからなかったりします。
それはそれでいいのです。
上手くできなかったことはちゃんと覚えておいて、後で調べて練習をします。
そして、次の授業ではできるようになればいいのです。
グループ授業は、自分の英語力を客観的に捉えることができる貴重な場です。
特に中級者以上の方は、積極的にグループ授業に参加し、実践的な環境に慣れていくほうが良いでしょう。
グループ授業のデメリット
クラスのメンバーにより授業の質が左右される
グループ授業に参加するメンバーは、英語のレベルによってクラス分けされています。
しかし、同じ英語力といってもよく発言する人もいれば、授業中ほとんど話さないという人もいます。
グループ授業は特に教師のスキルが求められますが、生徒があまりに受身過ぎると授業として成り立つことが困難です。
チームワークというとあれですが、全員が授業に参加するという意識が鍵になってきます。
参加メンバーがみんな発言に積極的だと、いい学びの場になります。
学校によっては、授業にあまり力をいれていない
残念なことにグループ授業をおまけとして考えている学校も少なくありません。
授業数を多く見せるための便宜上、グループ授業を入れているというところさえあります。
そもそも参加が任意のような形になっている場合、あまり期待しない方が無難です。
不安な方は、あらかじめ生徒の参加状況や授業内容を確認しておくことをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
それぞれマンツーマンもグループ授業もメリット・デメリットはありますが、組み合わせればそれぞれの弱みを補うことができます。
英語初心者であれば、マンツーマン授業を中心に。
中級者以上なら、グループ授業も合わせたカリキュラムを選択すると良いでしょう。
ただし、授業数を多く見せるためのおまけとして扱われているようなグループ授業は要注意です。