フィリピン料理とは、知れば知るほど奥の深い世界です。
日本にはない未知の食材。
フィリピンならではの調理法、味付け。
独特の食文化に出会えます。
そして今回、フィリピンの伝統的な食べ方「ブードルファイト」に挑戦しました。
日本人にとっては、馴染のない食べ方。
しかし、その興奮度は120%超え!
友人塾のランチに行われたブードルファイトの様子をお伝えします。
ブードルファイトとは?
もしかして、日本でブームの大食いのこと?と、思う方もいるでしょう。
それでは、ブードルファイトについて、友人塾のフードファイターことマーリンに伺いたいと思います。
ブードルファイトの起源は、フィリピンの軍事学校がはじまり。
テーブルの上に、お皿の代わりにバナナの葉を引くの。
そして、その中央に山盛りのごはん。
その周りにはいろんな食材を並べるの。
食材は主にドライフードといって、バーベキューにしたお肉や魚介類、揚げ物がどっさり。
そしてブードルファイトのキーポイントになるのがその食べ方。
手を使って食べるの。
もちろん、お箸やスプーン、フォークは使わずに。
片手で食べるのがマナーだよ。
それは驚きだけど、なんだか面白そう!
しかも、手づかみだと不思議なことに食欲が倍増するの!
それだけじゃないよ。
年齢や地位に関係なく、みんなで同じテーブルを囲むから仲間意識も高まるの。
軍事学校のような組織では、結束力が大事でしょ。
日本でも同じ釜の飯を食べた仲間っていうもんね。
フィリピンの全国チェーン店「INASAL」では、素手で食べている人をよく見かけたりする。
そこはご飯のおかわりが自由で、おかず一品でご飯3杯は余裕かな。
手で食べると食欲が増すのは本当なんだね。
準備の様子
まずは、バナナの葉っぱの調達から。
友人塾から歩いて5秒の場所にバナナの木があります。
包丁を持って歩いているのは、友人塾ファミリーのアション。
日本で同じことしたら、確実に通報される…
しかし、ここはフィリピン。
誰も気にする人はいません。
バナナの葉を切る前に、アションが向かいの家に向かってこんな事を言い出しました。
今ので、許可が取れたらしいです。
こんなに立派なバナナの葉が採れました。
思っていた以上に大きい!
そして、葉が丈夫でツルツルとしています。
天然の葉っぱですが、人工物のような触り心地。
嘘だと思うかもしれませんが、プラスチックのような感じです。
これなら確かに、お皿の代わりになります。
採ったバナナの葉はキレイに洗って、水気を拭き取ります。
そして、ご飯から順番に盛り付けていきます。
トッピングは、キャットフィッシュ(ナマズ)、ポークバーベキュー,炭で炙ったナスとオクラなど
鮮やかな緑のお皿が食欲をそそります。
ブードルファイトの様子
それではいただきましょう!
写真から伝わりますでしょうか?
友人塾ファミリーの本気な目を。
いつもニコニコしている彼らのこんなに真剣な表情見たことない。
これぞ、ブードルファイト。
テーブルの上の戦いですね。
それにしても皆、片手で器用に食べています。
ご飯を手でまとめ食べるのはなかなか難しいです。
ボロボロとこぼれしています。
しかし、何でしょう。
この野性に返ったような、本能的な食べ方。
嫌いじゃない。
むしろ、ワクワクした高揚感があります。
皆で揃って同じご飯をつつく一体感は、日本でする鍋以上の仲間意識を感じます。
素晴らしいフィリピンの食文化です。
そんな思いに浸っていると、向こう側では何やら熱いバトルが…
最後まで食べ続けるマーリン(左)とアション(右)
何が彼らを駆り立てているのでしょう。
ふたりの手は全く止まりません。
目の錯覚でしょうか…
マーリンの左手を後ろに持ってきて、紳士的に食べる姿。
なんだか格好良く見える。
そんなこんなで30分も経たずに、バナナの上の山盛りのご飯はキレイになくなりました。
後片付けはとても簡単。
バナナの葉を丸めて、ポイッ。
お腹もこころも満たされた、大満足のブードルファイトでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブードルファイトは日本人にとって馴染みのない食べ方ですが、実際にやってみると非常に面白いです。
バナナの葉をお皿の代わりにしたり、手で掴んで食べたり、山盛りの食べ物を皆でシェアをしたり。
人の本能に働きかける食べ方だと感じました。
フィリピンのレストランでも、ブードルファイトができるお店があります。
ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか?
フードファイトは、ただの大食い。
ブードルファイトは、ひとつのテーブルの上に乗った山盛りの食べ物を仲間で奪う戦い。