フィリピン留学の費用を少しでも抑える方法として、複数人部屋を選ぶ方法があります。
確かに、部屋をシェアする人数が多ければ多いほど、留学費用は安くなります。
しかし、それと同時にネガティブな面もあります。
そこで今回は、私が過去に韓国人経営の語学学校にスタッフとしていた頃に、学生の間で起こった複数人部屋でのトラブルを4つご紹介します。
生活音が気になって眠れない
ある20代後半の女性の方から、入学してまもなくこんな相談を受けました。
「ルームメイトの生活音が気になって眠れない」
相談者の女性は、はやめに就寝するタイプの方でした。
一方で、彼女のルームメイトは遅くまで起きて、携帯をいじるタイプ。
結果、夜中にガサゴソと物音がしたり、部屋の明かりが付いているせいで、あまり眠れない状態が続きました。
相談者の女性は、一人部屋への移動を希望しましたが、ちょうど繁忙期で部屋の空きがなく、すぐに変更とはいきませんでした。
本人曰く、まさか生活音が気になるとは思ってもいなかったそうです。
同じ部屋にいても、生活の仕方は人それぞれ。
4人部屋なら、4通りの生活スタイルがあります。
朝早くに目覚ましを鳴らして準備をする人もいれば、授業が始まるギリギリまで寝たいという人もいます。
複数人部屋では、生活スタイルの違いから来るトラブルは多いです。
一人部屋に移ることも解決策のひとつですが、ルームメイトとの話し合いで問題を改善することもできます。
複数人部屋だから仕方がないと諦めず、解決するよう動くことが大切です。
勝手に私物が使われる
複数人部屋の利点として、物を共有できるとメリットがあります。
例えば、ドライヤー。
部屋に何台もいらないですよね。
お互いに共有することを了承していれば問題はないですが、私物を無断で使用される問題も起きています。
その典型がシャンプーやトイレットペーパーなどの消耗品。
ルームメイトだから使っても平気だろう、ちょっとくらいならバレないだろうとルームメイトのものを常習的に使用する人がいます。
実際に勝手に私物を使われたほうは、ルームメイトの無断使用に気付いていても、それを言い出しにくかったり、相手と気まずくなりたくないと我慢してしまいます。
日本人の感覚では考えられないかもしれません。
しかし、私の経験上、実際に日本人に対するルームメイトからのクレームもありました。
そうならないためにも、事前に共有するものとそうでないものは話し合って明確にしておきましょう。
それでも勝手に私物を使用している場合には、直接注意するのもいいですが、相手が簡単に利用できるところに置かないという方法もあります。
例えば、シャンプー類はお風呂場に置きっぱなしにせず、使用後は部屋のなかで管理する。
コスメは机の上に出しっぱなしにしない。 など
本当にそんなことをする人がいるのかと疑いたくなりますが、悲しいことに無断で使う人は国籍問わず少なからずいます。
貴重品がなくなる
自分の部屋の机やベッドの上に貴重品を置きっぱなしにする行為は注意が必要です。
貴重品とはお金だけでなく、スマホや電子辞書なども含まれます。
自分の部屋であっても、日本のような感覚で過ごしてしまうのは危険です。
これはフィリピンだけに限らず、海外では隙を作ってしまうとトラブルの原因になります。
犯人探しでルームメイトを疑ったり、自分自身が嫌な思いをしないためにも貴重品は誰でも触れるようなところに置かないのが一番です。
日本から現金を持っていく場合には、鍵の付いたスーツケースで管理を行うか、部屋に備え付けの金庫にしまうといいでしょう。
部屋を占領される
複数人部屋なのに自分の部屋かのように、私物を広げたり、限られたタンスや棚の収納スペースを占領してしまう強者がいます。
当然のことですが、複数人部屋の場合、自分だけの部屋ではないので周りのルームメイトへの配慮は必須です。
とはいっても、占領している張本人は自分の行動で周りが迷惑していることに気付いてないです。
そういった時には、直接本人に伝えるか、学校スタッフにお願いして注意してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
複数人部屋で実際に起きたトラブルのほんの一例をご紹介しました。
ここで伝えたいことは、一人部屋を選んだほうがいいということではありません。
複数人部屋で起こるトラブルを想定しつつ、適切な対応をして欲しいということです。
ただ我慢して耐えるだけでは、何の解決にもなりません。
また自らの行動で未然に防げるトラブルもあります。
少しでも留学先での参考になれば嬉しいです。