【フィリピンのお祭り】アンヘレスの奇祭がヤバすぎた!

クラーク情報

皆さん、フィリピンのお祭りに参加したことはありますか?
フィリピンには、日本ではお目にかかれないような奇祭が行われています。

そのひとつがホーリーウィークに行われるアンヘレスの奇祭。
キリストが十字にかけられた聖金曜日に、十字架に磔になるキリストの受難を追体験する儀式が行われます。

その祭りがあまりにも想像絶するものだったので、そのときの模様をお伝えします。

アンヘレスとは

友人塾からは、車で40分程のところにあります。

かつてはアメリカ軍の空軍基地があり、関連する産業で栄えていました。
現在では、歓楽街として有名な場所です。

想像の斜め上を行くフィリピンの露天

磔の儀式の会場に到着すると、そこには多くの露店が立ち並び、たくさんの人で賑わっていました。
メインの儀式までまだ少し時間があったので、辺りを散策することに。

xwそして、さっそく目に飛び込んできた光景がコレ。

フィリピンの金魚すくい

景品として、置かれている金魚。

なぜか水が着色されて水色に。
ナゼ…

理由はこう。

「海で泳いでいるのをイメージして。」

そうきたか…
金魚が淡水魚だとか、そういう理屈を気にしないのがフィリピン。

これだけでもなかなかインパクトが強いのに、次に見たものはこれを軽く超えてきた。

カラフルなひよこ

カラフルなひよこ。ピヨピヨ

カラーパウダーをかけられて、哀れな姿に…

フィリピンの商売において、客の目を引くためなら何でもする貪欲さとアイデアは本当に凄い。
いろんな意味で真似できない。

ちなみに、このひよこのお値段25ペソ。(60円程)
ちゃんとニワトリになるまで育てて、可愛がるんだとか。

良かった。
大切にしてくれて。

血だらけの祭り

奇祭の十字架

ここからが奇祭の本領発揮。
道を歩いていると、このようにマスクをした怪しい人達をよく見かけます。

血まみれの歩く人

向こうからムチのようなものを持って、自分の背中を叩く集団がやって来ました。
よく見ると、その光景が何とも痛々しい…

真っ赤な背中

なぜなら、彼らの背中が血で真っ赤に染まっているから。

見た瞬間は、驚きを越えて無言に…

ムチの正体は木

ちなみに、こちらがムチの正体。
綱の先端に細い木が何本も束になって、くくりつけられています。

素材の木はとても軽くて、表面は滑らか。

これで背中を叩いても、血だらけになる程ではないのではと思う方もいるかと思いますが、これにはちゃんと仕掛けが。

背中の傷

あらかじめ、背中に細かな傷を付けています。

そこを何百回、何千回と叩いているうちに傷口から血が出ます。
さらにムチには水を含ませて、血が広範囲に広がるという仕組み。

返り血を浴びたパトカー

町の至るところには、こんな風に血が飛び散っています。
もう事件でしょ。

血だらけの家の壁

一般の民家の壁にも血が。

一説には、この返り血を浴びると罪深い人間になると言われています。
どうしよう、浴びてたら。

ちなみに、背中を叩くムチは300ペソ(700円程)で販売されていました。
お一ついかがですか?

教会前で起こった奇怪な儀式

教会の儀式

この祭りの間中、ずっと気になってることがひとつありました。
それは、至る所にあるスピーカーから流れる不気味な声。

放送案内ではないっぽい。
でも歌にしては、下手くそすぎる。

そして、その正体がこの教会で判明しました。

教会の歌

教会のなかで女性がバイブルを見ながら、歌うように読んでいました。
日本でいう、お経を読むような感覚でしょうか。

とりあえず、謎が解けてスッキリ。
と安心したのも束の間。

急に教会の外がざわめき始めました。
どうしたんだろうと後ろを振り返ると、

マスクの不審者

だれぇぇぇぇーー

ただならぬ空気が漂う周囲。

なにか祈りを捧げているのか…?
それに、彼のズボンのチャックが空いている。

これには何か深い意味があるのかと、いろいろ推理していると

木の棒で殴られる男

子どもが持っていた木の棒でその男を思いっきり殴り出したぁぁぁ!!

それも容赦なく。
木の棒が折れるほどの力で。

その時、周囲にいた人たちの表情は凍りついていました。

いよいよ、十字架に磔の儀式がはじまる

磔が行われる会場は、入場制限があり、いい場所で観覧する場合には300ペソ(700円程)のチケットを購入しなければいけません。

ちなみに購入すると、もれなくTシャツがついてきます。
サイズは全部、Mサイズ。

演劇のストーリー

磔の儀式は、ストーリー仕立てで行われ、当時の儀式の様子を再現しています。

写真じゃ伝わりませんが、グダグダ感が半端ないです。
ちゃんとクライマックスまでたどり着けるのか。

磔の儀式

と心配をよそに、物語はいよいよ終盤へ。
キリスト役を含め、3人が十字架に磔にされ、肉眼ではっきりと見えるほどの大きな釘が手足に打ち込まれていきます。

離れていて細部がよく見えないためその光景を直視できましたが、実際はとても見ていられない光景です。
会場全体には、磔にされている人の鈍い声が響き渡ります。

演劇終了

そして演劇は、無事に終了。

磔にされる人は、家族の病気を治したいという人達が志願するそうです。
実際に体験するとは、家族の病気はなくなり、勇気ある者として讃えられるのだとか。

まさに、スピリチュアルな世界。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

フィリピンでこのような宗教的なイベントに参加したのは初めてでしたが、信仰心の強さに驚きました。
しかし、現代ではこの伝統的な儀式の存続を問う声もあるそうです。

フィリピン留学にきた際には、勉強だけでなく、宗教や文化に触れることも留学の魅力の一つです。
是非、体感してみてはいかがでしたでしょうか。

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