フィリピン留学では、マンツーマンの授業を多く受けられることが一つの売りとされています。
果たして、それは英語の伸びに比例するのでしょうか?
残念ながら、答えはノーです。
そこで今回は、最適な授業時間数をそれぞれの授業時間数と比較して解説したいと思います。
8時間授業の場合
先に結論から言いますと、8時間授業はおすすめしません。
これがたとえ、4週間未満の短期留学でも同じです。
それはなぜか?
毎日8時間の授業を受けたからといって、それだけで効果が得られるとは言えません。
英語力を伸ばすには、授業でのアウトプット以外にも、日々の予習復習が必要不可欠です。
その予習と復習には、1時間の授業につき1時間はかかります。
8時間授業の場合、予習と復習の時間で8時間が必要になります。
すると1日あたりの英語学習時間は、なんと16時間です。
現実的にそれを完璧にこなすことは厳しいです。
また体への負担にもなります。
毎日、寝不足でふらふらになり、ぼーっとした頭で次の日の授業を受けることになります。
そして、睡眠時間を確保しようと予習と復習を怠る。
するとせっかく学んだことも定着せず、ただ授業が進んでいくだけになる。
授業数が多ければ多いほど効果があると思いがちですが、それは誤りです。
悪循環を生む原因になります。
すでに8時間授業を申し込んだ方、または現在8時間の授業を受けているという人がいたら、8時間の授業のうち2時間を授業内で復習の時間にあててみましょう。
それだけでも、学んだことの定着率が変わります。
次々と新しいことを学ぶことは楽しいですが、一つずつ学んだことを自分のものにしていくことが英語力向上の近道です。
6時間授業の場合
6時間授業は、授業での集中力がギリギリ続くボーダーラインです。
英語を英語で学ぶことは、想像以上に脳が疲れます。
最後の授業2時間は、先生の言っていることが頭に入ってこないということもあります。
実際に私がそうでした。笑
特に英語初心者だと、どの授業もついていくのに必死で、体力をすごく消耗します。
それに加えて、日々の予習と復習。
予習と復習をする時間を含めると、1日12時間英語を勉強することになります。
学生時代を思い出してください。
1日12時間も勉強したことありますか?
それも毎日ですよ。
お金も時間も無駄にしないためにも、ここは慎重に考えましょう。
4~5時間授業の場合
これが私の経験に基づく、最適な授業数です。
ほとんどの人が授業中の集中力を持続でき、消化不良を起こさないラインがココだと思います。
一見、少なすぎるようにも感じますが、予習と復習を完璧にこなし、それを本番(授業)でアウトプットするには十分な時間です。
せっかく留学に来たのに、それではもったいないと感じるかもしれません。
しかし、先程もお話ししたように授業数は英語の向上に比例しません。
フィリピン留学では、授業数という「量」が最大の魅力とされていますが、大事なのは学習の「質」です。
授業も予習や復習も完璧と言えるくらいしっかりやれば、ちゃんと結果が出せるというのが私の見解です。
それを無理なく、持続できるのが授業数4~5時間です。
人によっては、留学中に授業数に慣れて物足りないと感じるかもしれません。
その時には、追加で1時間授業をプラスするといいでしょう。
その際、覚えておいて欲しいのが、1つ授業を増やせば、2時間の英語学習時間が増えるということ。(予習・復習時間を含む)
ただ授業を受ければ、英語力が上がるとは考えないようにしましょう。
ちなみに私の場合、4時間のマンツーマン授業+予習と復習4時間で余裕のできた時間は、自分が勉強したいこと(単語や表現を覚えること)に費やしたり、先生におすすめされた映画を観たりしていました。
おかげで勉強に対するストレスはなく、寝不足にもならずに、留学中は英語学習に苦しむことはなかったです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
フィリピン留学での最適な授業数は4~5時間です。
多くとも授業数6時間までに抑えるのが理想です。
その基準は、消化不良を起こしていないか否か。
授業に対する集中力の持続と予習と復習の時間をちゃんと確保していることが絶対です。
最初は授業数を4~5時間にしておいて、様子を見てみて、授業数を増やすことを検討してみてはいかがでしょうか。