フィリピン留学を決めた後に、次に決めることは何でしょう?
学校選びと答えた方は、要注意です。
学校選びの前に、決めなくてはいけないことがあります。
それが今回お話する留学する地域と場所選びです。
その重要性を理解して、自分に合った留学先を見つけましょう。
なぜ地域と場所選びが重要なのか?
留学を大きく分けると、勉強と生活の2つに分けることが出来ます。
フィリピン留学では、地域と場所により、勉強する環境や生活スタイルに大きな違いがあります。
その影響は、語学学校の特色やそこでの生活に表れるため、語学学校を決める以前に自分が留学に求めるものに合った地域と場所を選ぶ必要があります。
要は、万人ウケするような場所はありません。
それぞれの地域と場所のポイントを知り、選ぶことが大切です。
ここでは5つの地域を比較し、どのような人に向いているのかを解説していきます。
セブ
フィリピンで最も多くの語学学校がある
フィリピン留学といえば、セブ。
それくらい代名詞ともなっている有名な場所です。
語学学校の数は、200校以上あると言われており、提供するサービスも多種多様です。
ターゲットとする年齢層を特定の範囲に絞ったものや専門的な分野が学べるカリキュラムを提供する学校もあります。
宿泊施設や設備にこだわるホテル型の語学学校が多いのも特徴です。
しかし、学校の数が多い反面、フィリピン人講師の確保が難しい問題も起きています。
特に繁忙期では、臨時講師を採用するため、教育の質にバラつきがあります。
留学時期の融通が利く場合は、繁忙期を避けるのがベストです。
週末のアクティビティが充実している
リゾート地と知られているセブ。
実際にリゾート施設があり、マリンスポーツを楽しめるのは、マクタン島です。
スキューバダイビングやパラセーリングなどが体験できます。
島内には、レストラン、カフェだけでなく、クラブやバー等のナイトスポットが充実しています。
遊ぶことには困らない環境ですが、その分誘惑も多いです。
人によっては、勉強との両立が難しいです。
勉強も遊びも楽しみたい人におすすめ
セブは、英語の勉強もしつつ、遊びも全力で楽しみたい若者に人気の留学地です。
観光気分で留学に来ている人も多いのではないでしょうか。
週末の過ごし方やアクティビティを充実させたい方におすすめの留学地です。
若者が多いところはちょっとという方は、オトナ留学に特化している学校を選びましょう。
そういった学校はやや費用が他と比べて高いですが、施設や食事に力を入れているので生活面で安心です。
マニラ
優秀な人材が集まるフィリピンの都市
政治・経済・ビジネス産業の中心地であり、国内トップクラスの大学が集結している場所でもあります。
そのため、有能な人材を確保しやすいエリアと言えるでしょう。
英語講師が多い割に語学学校の数が少ないため、競合することなく優秀な講師を雇うことができます。
ショッピングモールが多く、買い物や外食に困らない
日本の都市部と変わらない立派な高層ビルや綺麗に整備されたショッピングモールが数多くあります。
日本でもお馴染みのブランドショップや日本食レストランが充実しており、生活に不自由なく過ごせます。
ただ交通渋滞が深刻なため、移動が一苦労です。
また空気は、車の排気の影響で煙たく感じます。
マニラは特に貧富の差が著しいため、外出時には十分な警戒が必要です。
都会派で不自由なく勉強したい方におすすめ
マニラ空港があるため、日本からのアクセスが非常に便利です。
また生活面では、大型ショッピングモールがいくつもあるのでなんでも揃えることができます。
週末に外食を楽しみたい人も場所で困ることはないでしょう。
フィリピンの都市だけあって、インフラの整備が進んでおり、Wi-Fiが比較的強いです。
ネット環境を重視する方にとって、マニラは快適な場所です。
バギオ
冷房いらずの涼しい気候
バギオは、フィリピンの避暑地として有名な観光地です。
標高1500mの場所にあるため、一年中、エアコンなしで過ごせます。
むしろ、11月~2月にかけては、長袖がないと寒いくらいです。
山から眺める景色は、まさに絶景のひとこと。
ただし、インフラ面では弱く、Wi-Fiは中心街まで行かないと弱いです。
雨季の時期は注意が必要で、停電や土砂崩れがあります。
また湿度の高い雨季は、部屋がカビ臭く感じます。
出来れば、雨季のバギオは避けたいところ。
スパルタ校が集まる勉強に集中できる環境
バギオの学校の特徴として、スパルタ系の学校が多いです。
スパルタとは、平日外出禁止や強制自習、強制単語テストなど生徒を厳しく管理し、勉強漬けにする学習方式です。
厳しい環境に身を置きたい人や真剣に勉強したい人が集まる場所です。
ただし、スパルタ環境だっからといって、英語力が比例して伸びるかというと決してそうではないので過度な期待は禁物です。
山好きで真剣に勉強したい方におすすめ
遊びを重視しない、目的意識を持ったひとが集まりやすいです。
またTOEICやIELTS等のテスト対策を得意とする学校が多いので、そういった内容を勉強したい方にバギオは最適です。
バギオは山奥で何もないと思われがちですが、観光地としてのポテンシャルは年々高まっています。
個性的なレストランやカフェがどんどんできています。
週末は適度に息抜きしつつ、平日は勉強に集中するバランスがおすすめ。
クラーク
ネイティブ講師の授業が受けられる
クラーク空港と関西国際空港を結ぶ直行便が就航し、日本との距離が近くなりました。
また、マニラ空港からも車で約2時間とアクセスも便利です。
そんなクラークは、元米軍基地のなごりでシニアのネイティブスピーカーが多く住んでいます。
そのため、フィリピン留学では珍しくネイティブ講師の授業が受けられます。
欧米留学とは違い、低価格で授業が受けられるのが魅力です。
経済特区と歓楽街のふたつの顔を合わせもつ
クラークは、経済特区と特区外に分けられます。
経済特区内は、緑が豊かでモダンな街です。
セキュリティも万全で、夜でも多くの人が公園でひとり運動している人がいる程です。
落ち着いた区域内には、ホテルやカジノ、高級レストランがあります。
区域外はアンヘレスと呼ばれる地域になり、歓楽街があります。
歓楽街周辺は交通量が多く、フィリピンの雑踏が味わえます。
また大型ショッピングが数多くあるため、生活に不便さは感じません。
治安が気になる方は、経済特区内にある語学学校を選ぶと安心です。
中級者以上のネイティブから英語を学びたい方におすすめ
ネイティブの発音や表現を学びたい方は、クラークでの留学がおすすめです。
ただし、英語初心者の方は英文法や単語の基礎知識をしっかりと身に付けてからが良いでしょう。
フィリピン人講師のほうが授業の説明がわかりやすいですし、ネイティブ講師から敢えて英語の基礎知識を学ぶメリットはないです。
ネイティブ講師の強みを活かすには、中級者以上であることが前提です。
ターラック
のどかで穏やかな田舎街
クラーク空港から車で約30分。
ターラックは長距離バスの経由地になっているため、24時間各地からバスがやって来ます。
そのため、周辺観光地へのアクセスが非常に便利です。
とはいえ、周りが田んぼに囲まれたのどかな田舎街。
日本の昔を思い出すような古き良き生活がそこにはあります。
街へ行くとショッピングモールやレストラン、ゴルフ場などがあり、生活に困ることはありません。
観光地のような派手さはないですが、シンプルな生活の中にあるゆったりとした時間が過ごせます。
オンとオフの切り替えが出来るリラックスできる環境
他の地域とは違い、田舎街なので周囲に誘惑するものがないです。
そのため、勉強に集中したり、疲れた心を癒すには打って付けの環境です。
シンプルな生活を送ることで、人生の本質を再確認できます。
田舎街といっても、隠れたポテンシャルがあるターラック。
周辺には、マニラ、クラーク、バギオ、スービックなど様々な観光地があり、アクセスが非常に便利です。
日帰りで気軽に楽しむことができます。
平日は勉強、週末は息抜きに日帰り旅行するのもいいでしょう。
クラーク空港を利用して、国内外の旅行も気軽にできます。
リラックスした環境で自分と向き合う時間を大切にしたい方におすすめ
のどかな環境で心身共に癒されたい方におすすめ。
日本のごちゃごちゃした環境に疲弊した人、派手な遊びを必要としない人に向いています。
真剣に英語を勉強するためにターラックを選ぶ人もいますが、人生に悩んでいたり、疲れた身体を癒すために来る方もいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、フィリピン留学の地域と場所の特徴をまとめてみました。
自分に合う留学先は、見つかりましたか?
人によって、留学に求めることは異なります。
みんなが選ぶ人気の場所だからといって、決めてしまうのはミスマッチの原因になります。
実際に自分がそこで生活することをイメージして、選ぶようにしましょう。