近年、海外へ飛び出す元気なシニアが増えています。
フィリピンでも英語が話せるようなりたいと語学学校へ通う方も少なくありません。
友人塾では、そんなアクティブなシニアをサポートする様々なオプションをご用意しています。
今回、現地の学校でボランティアをしたいと日本からシニアの方がやって来ました。
夢の実現への第一歩を踏み出した、友人塾での記録をお伝えします。
ボランティアに来た目的
今回、ご紹介する腰越さん。
日本では、会計士のお仕事をされています。
そんな腰越さんには、ある目標があります。
「フィリピンで英語の俳句の本を出版したい。」
その第一歩の取り組みとして、現地の学生に俳句を教えるボランティアをしたいと友人塾にやって来ました。
俳句の本を出版を決意したのは、今年の4月のこと。
ある出来事をきっかけに新たな人生の目標を掲げました。
フィリピンへ渡航前は、俳句の授業の準備のために、50枚以上の原稿を英語で作成。
そして、友人塾のスタッフに校正を依頼しました。
そんなある日、腰越さんはある変化に気付きました。
一日の密度が濃く、とても充実していると。
ボランティアを決意するまでは、仕事が中心の生活でした。
ですが、新たな目標を掲げてからは、体力作りに朝のジョギング、さらには食生活も改善し、無理なく4ヶ月で4キロの減量に成功。
そして仕事後は、俳句の授業と出版に向けた準備に時間を費やしました。
以前より忙しいはずなのに、不思議なことにこれだけ動いても全く疲れないそうです。
その理由は、将来にやるべき目標を設定したからと腰越さんは語ります。
何でもいいから先の目標を決めて、その達成のために動くとそれだけで人生がイキイキする。
いくつになっても目標を持って生きることは、人生を充実させる秘訣だと実感したそうです。
フィリピンとの出会い
実は、腰越さん。
フィリピンには7年前から深い関わりがあります。
もともと友人塾のオーナーと知り合いで、フィリピンへ旅行に来たのがきっかけでした。
その際に、友人塾のすぐ傍にあるアムカオ小学校にトイレの寄付をしました。
こちらは、そのときの記念プレート。
学生からはそのお返しにと、「トイレの神様」という曲を日本語で腰越さんに披露しました。
それを聴いた腰越さんは、嬉しさのあまり号泣したそうです。
そんな縁の深いアムカオ小学校で、次は学生を日本に連れていけないかという思いが沸いてきました。
そこで腰越さんの友人である中学校の校長先生と友人塾がサポートし、日本の中学校へフィリピン人学生5名と引率の先生1名を連れて行く計画が実現しました。
その道のりは決して容易ではなく、多くの時間と費用を費やしました。
8日間の日本滞在では、新潟の越後湯沢でスキーをしたり、東京ディズニーランドへ行きました。
日本の生活や文化に触れた当時の学生たちは今、日本で働くという目標を持っています。
今回のフィリピン滞在中には彼らを友人塾へ招いて、腰越さんお手製のそうめんを振る舞いました。
久しぶりの再会に思わず、会話が弾みます。
友人塾での過ごし方
腰越さんの友人塾での滞在期間は、一週間。
月曜日と金曜日は趣味のゴルフを楽しむため、ターラックのルイシタゴルフ場へ。
そして火水木の3日間は、午前中に俳句の授業のロールプレイングを行い、午後から現地の学校へ行き、俳句の授業を行いました。
もちろん。
日本での生活と同様、朝のジョギングは欠かかしません。
どこまでも広がる田んぼを横に気持ちのいい汗を流しました。
俳句の授業
俳句の授業は、全3日間。
初日は、俳句と短歌のルールやその歌心、そして万葉の作品を紹介しました。
近年、俳句は世界各地で親しまれています。
通常の俳句のルールとは異なり、グローバル俳句は5・7・5の音にとらわれません。
基本は3行で、文章、フレーズが長くてもいいとされています。
今の流行りではより短く、洗練された単語で表現することが好まれる傾向にありますが、大事なのは歌い手の心。
言葉遊びや巧みなスキルよりも、その歌にどのよう思いが込められているかが重要です。
初めて触れる俳句の世界に子供たちは、興味津々。
日本から来た俳句の先生に緊張しながらも、授業を熱心に聞いていました。
続いて、二日目。
この日は宿題として出していた俳句の発表を行いました。
ひとりずつ俳句を発表し、そのなかで自分が最も気に入ったものをひとつ選びます。
そして、その俳句に対してなぜそれを選んだのかコメントし、その後、作者にその俳句を作った意図を説明してもらいます。
子供たちの作る俳句は非常に感受性豊かで、家族、友情、失恋、貧困について様々な歌がよまれました。
自分の心のうちを皆の前で発表することは少々照れくさいですが、お互いをより深く理解できます。
中には何気なく過ごす瞬間に着目したり、それを言語化する難しさを感じる学生もいました。
最終日は、学生だけでなく担任の先生、腰越さんの俳句の作品を含めた発表を行いました。
授業の雰囲気にも慣れた学生は積極的に発言し、授業へ参加。
腰越さんも試行錯誤を繰り返した授業に、3日目になってやっと思い通りにできたと手応えを感じていました。
授業の終わりには、校長先生から表彰状が贈られました。
腰越さんの目標の第一歩は、まだ始まったばかり。
年末には、ベトナムで俳句の授業を行います。
また来年には友人塾で、高校生を対象に行う予定です。
それでは最後に、以前、日本へ招待した担任のタバナオ先生と友人塾で俳句の授業のロールプレイングの練習をサポートしたエリズと記念撮影で。
ハイ、チーズ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の俳句を教えるボランティアは、渡航前の英文の校生から到着後の授業を想定したロールプレイング、そして現地の学校との調整まで全て友人塾でサポートさせて頂きました。
年齢や言語の壁を理由にやりたいことを諦める必要はありません。
目標実現に向けて、友人塾は手厚くサポートします。