クリスマスは、フィリピンが一年で最も盛り上がるイベント。
9月から一気にクリスマスムードになります。
それ早すぎない!?と思うかもしれませんが、これがフィリピンの文化。
「September」や「October」のように後ろに「ber」が付く月からクリスマスがスタートするのです。
面白いですよね。
そんなある日、友人塾へ近所の村人が次々と訪問してきました。
いつも穏やかな友人塾に一体何が…
訪問の理由は、カロリンだった
皆さん、「カロリン」をご存知ですか?
カロリンとは、フィリピンのクリスマスの伝統の一つです。
子ども達がグループを作り、各家を回って、クリスマスソングを歌います。
その際に、手作りの楽器を使用して演奏もします。
よくあるのが、箱のドラムやペットボトルや缶を使った打楽器です。
事前に楽器を準備したり、歌の練習もしっかり行います。
しかも、突然の押し掛け訪問ではなく、訪問する家に日時を前もって知らせるフィリピン人らしからぬ用意の周到さ。
かなり気合いの入った伝統行事なのです。
そう、それもそのはず。
彼らには大事な目的があるのです。
カロリンは、寄付集めの伝統行事
カロリンの一番の目的は、寄付を集めること。
各家を回り、歌を披露する代わりにお金をもらいます。
毎年、友人塾にもアムカオムに住む人達が数日に渡り訪れます。
カロリンは1グループ約10人~30人の子ども達が中心になって行いますが、シニアだけのグループもあります。
シニアともなるとさすがの貫禄。
完成度の高い演奏もさることながら、楽しさがこちらにまで伝わってきます。
フィリピンのシニアは、パワフルです。
それと同時に感じるのは、フィリピンのコミュニティ力の高さ。
地域のコミュニティで誰かが孤立することはありません。
カロリンやお祭り等のイベントがあれば、皆で参加します。
日本の現代生活との大きな違いのひとつと言えるかもしれません。
フィリピンは、ひとの温もりで溢れています。
【おまけ】フィリピンのクリスマスあるある
フィリピンのクリスマスの伝統は、カロリンだけではありません。
ここではフィリピンのクリスマスあるあるをご紹介します。
近所で連日カラオケ大会がある
12月22日~25日は、フィリピンでは4連休。
一年で最も盛り上がる時期です。
その前後になるとあちらこちらでカラオケの音が聞こえてきます。
しかも、爆音で。
窓が揺れるくらい。笑
フィリピンでは、1日500ペソでカラオケのレンタルが出来ます。
繁忙期になると倍の値段になりますが、とにかくフィリピン人はカラオケが大好き。
外に声が漏れようがお構いなしに歌います。
下手でも全然OK!
朝からズンズンと低いベース音が部屋に伝わってきます。
夜になっても止まりません。泣
友人塾のお隣さんからは、事前にカラオケでご迷惑をお掛けしますと予告宣言を頂きました。
案の定、夜の10時からカラオケがスタート。
日付が変わっても終わりませんでした。笑
1年で一番盛り上がるフィリピンで大事な時期なので、こればかりは仕方ないですね。
今は、嘘のような静けさです。
ショッピングモールが激混みする
クリスマス前になると、プレゼントを買いにショッピングモールに人が殺到します。
フィリピン人は兄弟や親戚が多いので、買うプレゼントの数が半端ないです。
ちなみに、友人塾にいる先生は22人分のクリスマスプレゼントを買ったのだとか。
多すぎる…
またクリスマスには、日本で言うところのお年玉やボーナスが貰えます。
そのお金を握り締めて、またショッピングモールに向かうのです。
クリスマスで一番喜んでいるのは、ショッピングモールなのかも。
パーッと散財したあとは、いつもの日常がやってきます。
ワランペラ。(お金がない)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
カロリンは、フィリピンのクリスマスを代表する伝統行事です。
カロリンの歌声が聞こえてくると、クリスマスの訪れを感じます。
今はクリスマスが終わり、いつもの平穏なターラックに戻りました。